輪島の塗師・赤木明登氏とmatohuデザイナー・堀畑裕之が、 黒田泰蔵の仕事、禅、民藝、カント哲学を手がかりに、
「美しいものとは何か?」
「つくることの根源的な意味とは何か?」
を多才なゲストとともに対話をつづけ、その核心に迫っていきます。
たんなる工藝論にとどまらず、現代において人はいかに生きるべきか、私たちが忘れてしまった大切なものは何かについて、多くの示唆を与える言葉にあふれています。 装丁はデザイナーの山口信博氏。紙の質や文字の間隔、裁断や製本方法の細部まで考え抜かれています。
最先端の印刷製本技術を駆使して、一冊一冊を手作りに近い方法でつくり上げています。
背中の綴じ糸をあえて見せる「コデックス装」と呼ばれるユニークな製本技法で、180度フラットに開くのでとても読みやすくなっています。
また時々現れる赤い綴じ糸が魅力的です! 手触りと表情のある工藝的な本となっています。 左 赤木明登氏 右 matohuデザイナー 堀畑裕之 関口真希子 伊豆の黒田泰蔵邸にて
【本書より抜粋】
◎自然は、人間の認識を超えている。超えて出た未知の領域を目指すのが工藝である。―赤木明登(塗師)
◎食べる、まとう、住まう − これら「生きる」ために用立てられた工藝は、かつて先祖や神仏への感謝や祈りと深く結ばれていた。もはや素朴な信心を失い、地球を破壊し続け、戦争をくり返す現代人に、二十一世紀の新しい工藝はどんな道を示すことができるのか?―堀畑裕之(服飾デザイナー)
◎轆轤の上に立ちあらわれる存在の根源にせまる。―黒田泰蔵(陶藝家)
◎すべての宗教の土台にあるものと、工藝のたどり着く場所は同じである。―原田正道(僧侶)
◎人間の心の、最も深い場所と接続することによって工藝は成り立っている。―荒谷啓一(工藝店主)
◎身体を通じて経験的につかみ取った普遍性こそ、よい形の起源となる。―艸田正樹(硝子作家)
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A5判
- 素材
- A5判(148×210mm) 363ページ 発行 有限会社ぬりもの 拙考編集室 発売:株式会社泰文館 デザイン:山口デザイン事務所
レターパックプラス発送 対応可
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